2013年2月18日月曜日

Great Aloha Run初体験

今朝、ホノルルでの恒例イベント、Great Aloha Runという8.15マイル(13.1キロ)のレースを初体験してきました。とくに高い志があったわけではなく、せっかく体力・体型向上のために朝5時半のブートキャンプにもせっせと通っていることだし、一度くらいこういうものを体験してみようかと思って、ぎりぎりになって申し込んだのですが、トレーニングのためのワークショップにも2回行っただけで、真剣に取り組んだとはとても言えない状態。私はランニングというよりもたらたらとしたジョギングというペースなので、わざわざ公開するに値するタイムでもありません。でも、経験としてはおおいに面白かった。なにしろ、2万5千人の人が参加するとは聞いていたけれど、2万5千人の人が一同に走るという状況がどういうことなのか、いまいち頭に浮かんでいなかった私は、朝6時半にスタート地点付近まで行って(『ドット・コム・ラヴァーズ』に登場する「ジェイソン」に車で送ってもらいました)その人混みに仰天。ダウンタウンの道路いっぱい、人、人、そしてまた人。簡易トイレの列にも、各列百人は並んでいる。朝7時スタートにもかかわらず、その時点ではまだスタート地点から数ブロックの脇道にいた私は、その人混みのなかでちょろりちょろりと歩いて前進し、スタート地点に到達するまでに10分以上が経過。走り始めてからも、初めの4マイルくらいは、あまりにも人が多すぎて、もっと速く走りたくても前がつかえて進めない。コース自体は、ダウンタウンのアロハ・タワーから空港方面のアロハ・スタジアムまで、工業地帯の高速道路の下を走るので、美しくはないのですが(ホノルル・マラソンのコースのほうがよっぽど美しい)、高速の下なので陰で涼しいし、ほぼ平坦だしで、走るのはトレーニングのときよりずっと楽でした。


それにしても、世の中の人たち、それも、とくに速いランナーでもない人たちが、なぜこういうレースに好き好んでやるのか、少し気持ちが理解できました。走るという行為はともかくとして、これは要はお祭り。これだけ多くの人たちと、同じことをしているというだけで、なんだか高揚感を感じるし、路上で、中学や高校のブラスバンドや太鼓のグループが演奏してくれたり、給水所で子供たちが水を配ってくれたり、「あと何マイル、頑張って!」と声援を送ってくれたりすると、「コミュニティ」の意識が不思議と湧いてくる(このあたり、私の頭や心はけっこう単純)。走ったり歩いたりしている人たちも、老若男女ほんとういいろんな人たちがいて面白い。なるほどねえ。まあ、このレースはまたやってもいいかなと思ったけれど、これ以上距離をのばしてハーフマラソンやフルマラソンをやってみたいかというと、うーん、ま、いいや。。。(苦笑)

まるで関係ないですが、日本時間では今日の19日(火)から毎週火曜4回にかけて、讀賣新聞の夕刊で私の「米国大学教授の流儀」というコラムが載ります。毎回500字という、ごくごく短いものなのですが、よかったら読んでみてください。

それでは、これからマッサージとブランチに行ってきます。