2011年10月16日日曜日

iPhone4S購入 & Occupy Wall Street ホノルル版

とにかく待つのが嫌いなので、モノを買うために並ぶことなどめったなことではしない私が、なんと発売初日の朝8時にお店に並んで(開店が9時だと思って、1時間前に行って並べばまあいいかと思って行ったのですが、実はその日は8時開店。でも開店前のほうが列はずっと長かったそうなので、ちょうどよかった)iPhone4Sを購入。なんだってそうまでして初日に買う必要があるのかと言われれば、必要はまるでないとしか言いようがないのですが、こういう消費文化に踊らされた行為をしてみると、新商品が発売になるたびにこうしていち早く手に入れようとする人たちの気持ちもわかってきます。朝一番で列に並んでいる人たちのあいだには、共通の熱意で結ばれたなんともいえない連帯感があり、他人同士でも自然と楽しげなおしゃべりが始まる。混雑に備えて総動員の店員さんたちも、元気いっぱい。せっかく朝から来てくれた客が列に並んでいるあいだ退屈しないようにと、店員さんたちがアイスティーを配ってくれたり、電話の新機能を見せてくれたり、おしゃべりの相手をしてくれたりと、楽しませてくれるあたりは、まるでディズニーランドのよう。一番乗りのお客さんが電話を手に入れてお店から出てくると、店員さんも並んでいる客も皆で「おめでとう」の大拍手。なんだか訳がわからないながらも、はからずも楽しんでしまっている私。


というわけで、列に並んで電話を手に入れセッティングしてもらって店を出るまで一時間強と、予想していたより早く済んで、学校でみんなに見せびらかし、家に帰って、iCloud機能をセッティングするためにパソコンのOSを新しくしている最中に、なんとパソコンのハードディスクが壊れてしまい、なにもできない状態に。なんだってiPhone4Sを買ったその日にこんなことが起こるのかと思いますが、iPhone4Sがあるおかげでネットに接続 できるのがありがたい。アップルのジニアスバーの翌日の予約を入れ、まだ2年半しか使っていないパソコンを買い替えることにならなければいいなあと思いながら、愛しのiPhone4Sを枕元に置いて就寝。翌日ジニアスバーに行ってみると、AppleCareでカバーされるので修理は無料、買い替える必要はないけれども、ハードディスクをまるごと入れ替えることになるのでデータはすべて消えるとのこと。ガーン。もっとも大事なファイルはMobileMeに載せてあるので大丈夫だけれど、バックアップしていない写真や音楽も多数あり。でもハードディスクが立ち上がらない状態である以上もうどうしようもない。以前にも数回似たような経験をしていながら、なぜすべてのデータをまるごとバックアップする習慣を身につけていないのか、我ながらトホホ。でも、MobileMeやらgmailやらフェースブックやら古いコンピューターやらに分散してたいていの必要なデータや写真は残っているようなので(フェースブックに写真を載せておくというのはこういうメリットもあるのだと感心)よかった。そんなわけで、データ回復に必死で、まだiPhone4Sではじゅうぶん遊べていないのですが、Siriとの会話はなかなか笑える。パーソナルアシスタントとして実際にどれだけ使いものになるかはかなり疑問ですが、笑えるのは確か。この開発にかかわった人たちは、さぞかし楽しみながら仕事をしただろうと想像します。Mari & Siriの会話については、また後日報告します。



で、ちょうどよいことに、ニューヨークで始まり世界各地に飛び火している抗議運動のホノルル版が、私がアップルストアから出てくる時間に、アップルストアのあるアラモアナ・ショッピングセンターのすぐ外で始まることになっていたので、しばらく参加してきました。ニュースを見ていると、世界各地で、いろいろな天候や風景のなかで、それぞれの形で抗議運動をしているのがなかなか興味深いですが、ホノルルでは太陽が暑く照りつける青空のもと、数百人が集まってアラモアナからワイキキを行進しました。私の同僚や元学生がこのイベントのオーガナイザーをやっていて、おもにフェースブックなどのネット媒体を通じてほんの数日間で準備されたイベントですが、若者を中心にいろいろな種類の人たちが集まって、なかなか楽しかった(というのも変か)。ニューヨークの抗議はOccupy Wall Streetですが、ハワイ王朝が非合法に転覆させられた歴史を背負い、現在も先住ハワイ系の人々を中心に脱植民地化の運動が続いているハワイでは、「占領」という行為自体を問題視しようと、この日のイベントはOccupy Honoluluにde-をつけてDe-Occupy Honoluluと呼ぶことに。ニューヨークでも、人々が抗議している内容の多様さが興味深いですが、ホノルルでも、参加者が掲げているサインには、富裕者優遇の経済政策だけでなく、戦争、教育、医療などさまざまな問題についてのメッセージがありました。ニューヨークとはまた違った雰囲気を伝えるために、写真とビデオ(さっそくiPhone4Sで撮影)をアップロードしておきます。